こんにちは、山口なつおです。

８７歳になる私の母は、短歌を作るのが趣味です。新聞に投稿し、たまに掲載されるのを励みに、一人暮らしで頑張っています。私が高校を卒業して以来、ふるさとを離れているので、息子への母の思いが短歌にも表れます。

母の日になると思い出すことがあります。私が司法試験を受験したころ、３次まである試験の第１次試験が決まって、５月の第２日曜日すなわち「母の日」に行われるのです。

試験に臨む日の朝、電話で「母の日おめでとう。試験に行って来るよ」と伝えると、「しっかり頑張って」と励ましてくれました。しかし、結果は「不合格」。あわせる顔がありません。それを、３回繰り返しました。

「今年こそ」の思いで臨んだ４年目。ようやく最初の関門を突破することができました。でも、２次試験で不合格。最終合格という「母の日のプレゼント」を届けることができたのは５年目の秋でした。その間、見守ってくれた母には感謝の言葉もありません。

今年の母の日は、夏の戦いの勝利を届けることと決意しています。

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