★☆★JNSAメールマガジン 第307号 2025.3.7☆★☆
2025/03/07 (Fri) 15:30
★☆★JNSAメールマガジン 第307号 2025.3.7☆★☆
こんにちは
JNSAメールマガジン 第307号 をお届けします。
メールマガジンはJNSAのホームページでもご覧いただけます。
JNSAメールマガジン https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html#passed
コラム最後にワンクリックアンケートがあります。
ぜひこのコラムの感想をお寄せください。
今回のメールマガジンは
日本マイクロソフト株式会社 仲西 和彦様にご寄稿いただきました。
【連載リレーコラム】
Windows 10のサポート終了
日本マイクロソフト株式会社
デバイスパートナーセールス事業本部 マーケティング戦略本部
Commercial Windows 戦略部長 仲西 和彦
Windows 10のサポート終了が迫っています。
現在法人市場で中心的に利用されているOSである、Windows 10 の各エディション
のサポート終了(EOS)がいよいよ25年10月14日、約9カ月後に迫っています。
サポート終了後は、有料のサポート延長契約を交わしている場合を除いて、
セキュリティ更新の配信が終了し、Windows 10を使い続けることで、日々新た
に生まれてくる脅威に対応することが難しくなります。
この状況を鑑み、日本のIT国家戦略を技術面や人材面から支える
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 (https://www.ipa.go.jp/)も、企業のIT
管理者に対して、Windows 10サポート終了の意味と対策についての注意喚起
(https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2024/win10_eos.html)を、
サポート終了の1年前、24年10月15日にウェブ掲載し、国内企業に対する最新OS
への更新を呼び掛けています。
一方のOS更新進捗ですが、弊社が25年1月末に行った調査では、国内法人市場で
は、まだ約1,700万台のWindows 10を搭載したパソコンが稼働しており、その
うち約700万台はWindows 11を利用するうえで必要な仕様要件を満たせていない
パソコンで、それらの多くは4年、あるいはそれより前に導入され、装置自体の
買い替え期に差し掛かっている状況と考えられます。
また企業規模で見た場合、大企業はすでにサポート終了までにOS更新を完了
しうる計画をたて、着々と動かれている企業が大半を占め、Windows 7の時より
も6-9カ月ほど早く更新が進んでいます。一方で中小企業はこれから計画を
立案・着手するという企業が過半数を占める状況と思われます。
Windows 11導入の利点
セキュリティリスクへの対応を目的に、Windows 11を導入した場合、具体的に
どのような効果が見込めるのかについて調査結果を2点あげたいと思います。
まずはWindows 10と比較したセキュリティインシデントの発生数です。
Techaisle社 (https://techaisle.com/)が行った調査は、Windows 11導入後は
Windows 10に比べて、セキュリティインシデントの報告数が62%減少したと報告
しています。
またForrester Researchが行った調査では、Windows 11導入による費用対効果
は約250%で、セキュリティ向上によるIT部門のコスト軽減が寄与していると
報告しています。
(https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE4Vrvx)
さらにこの報告書では、セキュリティ面での利点以外にも、OSに統合された
Microsoft Copilotなどの生成AI等の活用による全社的な生産性向上や、
Windows 10上で動作するアプリケーションの、実に99.7%がWindows 11でも
そのまま利用でき、導入期間が大幅に削減できたことも費用対効果の向上に
寄与したと触れています。
Windows 10のサポート終了に向けての検討事項
25年度のIT予算をWindows 11導入に割り当てている企業も、中小企業を中心に
多くあります。そのうえで弊社が今回のOS更新時にぜひ検討していただきたい
と考えている点が、パソコンの導入方法です。
長きにわたってビジネスでご利用いただいているWindowsは、新しいパソコンの
導入においては、ボリュームライセンスなどに付与される「ユーザーの再
イメージ権」を利用して機種ごとにカスタムイメージを作成し、それを複製
展開する、いわゆる「キッティング」という導入手法が主に用いられてきました。
この手法はインターネットに接続できないPCや、古いアーキテクチャで書かれた
アプリケーションの導入も行えるというメリットがある反面、マスターイメージ
を機種ごと、時期ごとに作成し管理する手間や、IT担当者が各拠点に出向いて
作業を行う必要が生じ、結果として導入日程が担当者のスケジュール調整に
準じて長期化するなどの欠点もあります。また導入後にシャドーIT介入されて
しまうリスクが残ることがあげられことも多い手法です。
こういった点を鑑み、今回のWindows 11導入ではキッティングからWindows
Autopilot (https://learn.microsoft.com/ja-jp/autopilot/overview)を利用
した、クラウド越しのゼロタッチ導入に切り替えることをご検討ください。
Autopilotは利用に先立ち、Microsoft IntuneとEntra ID P1の導入が必要に
なりますが、これらを用いてデバイス、IDの一元管理体制を築いていただく
ことにより、将来のAI活用に向けたセキュリティの礎を強化できるものと確信
いたします。
#連載リレーコラム、ここまで
<お断り>本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属団体及びその業務と
関係するものではありません。
<ワンクリックアンケートお願い>
今回のメールマガジンの感想をお寄せください。
https://tinyurl.com/deks7axn
※googleアンケートフォームを利用しています。
【JNSAイベントのお知らせ】
★「Network Security Forum 2025 in Kansai
事業運営・生産活動を継続するためのセキュリティ対策」
2025年3月14日(金)大阪にて開催!参加登録受付中です。
https://www.jnsa.org/seminar/nsf/2025kansai/index.html
★調査研究部会データベースセキュリティWG主催
「過去の教訓、未来の防御:企業がとるべきクラウド・セキュリティ対策とデータ保護」
3月17日(月)14:00~16:40(オンライン開催)参加登録受付中です。
https://www.jnsa.org/seminar/dbs/2025/202503/
★<学生限定!> 教育部会主催 学生向けイベント
3月25日(火)~26日(水)-入門~初級レベル-「CTF超入門講座」(東京)
https://www.jnsa.org/seminar/edu/secuchalle/2025/spring2/index.html
参加登録受付中です。
【部会・WGからのお知らせ】
★「みんなの「サイバーセキュリティコミック」」
英訳付きFinalSeason「絆ーこれが未来のサイバーセキュリティ」英語版公開しました!
https://www.jnsa.org/comicen/index.html#season4
★電子署名ワーキンググループより「eシールに係る認定制度の関係規程策定のための
有識者会議取りまとめ(案)」に対する意見募集」のパブリックコメントを提出いたしました。
https://www.jnsa.org/government/index.html
★JNSA主催セミナー/イベントの動画・講演資料順次公開中!
JNSAホームページをご確認ください
https://www.jnsa.org/
【事務局からのお知らせ】
★JNSA事務局を騙った詐欺事件が発生しています。
当協会から個人の方へ金銭のご請求を行うことはございません。
お心当たりのある方は最寄りの警察署に実際に足を運んで御相談下さい!!
★リモートワークに活用ください!
「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
https://www.jnsa.org/telework_support/telework_security/index.html
☆コラムに関するご意見、お問い合わせ等はJNSA事務局までお願いします。
sec@jnsa.org
☆メールマガジンの配信停止は以下URLの「解除」よりお手続き下さい。
配信停止連絡 <https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html>
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JNSAメールマガジン 第307号
発信日:2025年3月7日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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Windows 10のサポート終了が迫っています。
現在法人市場で中心的に利用されているOSである、Windows 10 の各エディション
のサポート終了(EOS)がいよいよ25年10月14日、約9カ月後に迫っています。
サポート終了後は、有料のサポート延長契約を交わしている場合を除いて、
セキュリティ更新の配信が終了し、Windows 10を使い続けることで、日々新た
に生まれてくる脅威に対応することが難しくなります。
この状況を鑑み、日本のIT国家戦略を技術面や人材面から支える
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 (https://www.ipa.go.jp/)も、企業のIT
管理者に対して、Windows 10サポート終了の意味と対策についての注意喚起
(https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2024/win10_eos.html)を、
サポート終了の1年前、24年10月15日にウェブ掲載し、国内企業に対する最新OS
への更新を呼び掛けています。
一方のOS更新進捗ですが、弊社が25年1月末に行った調査では、国内法人市場で
は、まだ約1,700万台のWindows 10を搭載したパソコンが稼働しており、その
うち約700万台はWindows 11を利用するうえで必要な仕様要件を満たせていない
パソコンで、それらの多くは4年、あるいはそれより前に導入され、装置自体の
買い替え期に差し掛かっている状況と考えられます。
また企業規模で見た場合、大企業はすでにサポート終了までにOS更新を完了
しうる計画をたて、着々と動かれている企業が大半を占め、Windows 7の時より
も6-9カ月ほど早く更新が進んでいます。一方で中小企業はこれから計画を
立案・着手するという企業が過半数を占める状況と思われます。
Windows 11導入の利点
セキュリティリスクへの対応を目的に、Windows 11を導入した場合、具体的に
どのような効果が見込めるのかについて調査結果を2点あげたいと思います。
まずはWindows 10と比較したセキュリティインシデントの発生数です。
Techaisle社 (https://techaisle.com/)が行った調査は、Windows 11導入後は
Windows 10に比べて、セキュリティインシデントの報告数が62%減少したと報告
しています。
またForrester Researchが行った調査では、Windows 11導入による費用対効果
は約250%で、セキュリティ向上によるIT部門のコスト軽減が寄与していると
報告しています。
(https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE4Vrvx)
さらにこの報告書では、セキュリティ面での利点以外にも、OSに統合された
Microsoft Copilotなどの生成AI等の活用による全社的な生産性向上や、
Windows 10上で動作するアプリケーションの、実に99.7%がWindows 11でも
そのまま利用でき、導入期間が大幅に削減できたことも費用対効果の向上に
寄与したと触れています。
Windows 10のサポート終了に向けての検討事項
25年度のIT予算をWindows 11導入に割り当てている企業も、中小企業を中心に
多くあります。そのうえで弊社が今回のOS更新時にぜひ検討していただきたい
と考えている点が、パソコンの導入方法です。
長きにわたってビジネスでご利用いただいているWindowsは、新しいパソコンの
導入においては、ボリュームライセンスなどに付与される「ユーザーの再
イメージ権」を利用して機種ごとにカスタムイメージを作成し、それを複製
展開する、いわゆる「キッティング」という導入手法が主に用いられてきました。
この手法はインターネットに接続できないPCや、古いアーキテクチャで書かれた
アプリケーションの導入も行えるというメリットがある反面、マスターイメージ
を機種ごと、時期ごとに作成し管理する手間や、IT担当者が各拠点に出向いて
作業を行う必要が生じ、結果として導入日程が担当者のスケジュール調整に
準じて長期化するなどの欠点もあります。また導入後にシャドーIT介入されて
しまうリスクが残ることがあげられことも多い手法です。
こういった点を鑑み、今回のWindows 11導入ではキッティングからWindows
Autopilot (https://learn.microsoft.com/ja-jp/autopilot/overview)を利用
した、クラウド越しのゼロタッチ導入に切り替えることをご検討ください。
Autopilotは利用に先立ち、Microsoft IntuneとEntra ID P1の導入が必要に
なりますが、これらを用いてデバイス、IDの一元管理体制を築いていただく
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【JNSAイベントのお知らせ】
★「Network Security Forum 2025 in Kansai
事業運営・生産活動を継続するためのセキュリティ対策」
2025年3月14日(金)大阪にて開催!参加登録受付中です。
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★調査研究部会データベースセキュリティWG主催
「過去の教訓、未来の防御:企業がとるべきクラウド・セキュリティ対策とデータ保護」
3月17日(月)14:00~16:40(オンライン開催)参加登録受付中です。
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★<学生限定!> 教育部会主催 学生向けイベント
3月25日(火)~26日(水)-入門~初級レベル-「CTF超入門講座」(東京)
https://www.jnsa.org/seminar/edu/secuchalle/2025/spring2/index.html
参加登録受付中です。
【部会・WGからのお知らせ】
★「みんなの「サイバーセキュリティコミック」」
英訳付きFinalSeason「絆ーこれが未来のサイバーセキュリティ」英語版公開しました!
https://www.jnsa.org/comicen/index.html#season4
★電子署名ワーキンググループより「eシールに係る認定制度の関係規程策定のための
有識者会議取りまとめ(案)」に対する意見募集」のパブリックコメントを提出いたしました。
https://www.jnsa.org/government/index.html
★JNSA主催セミナー/イベントの動画・講演資料順次公開中!
JNSAホームページをご確認ください
https://www.jnsa.org/
【事務局からのお知らせ】
★JNSA事務局を騙った詐欺事件が発生しています。
当協会から個人の方へ金銭のご請求を行うことはございません。
お心当たりのある方は最寄りの警察署に実際に足を運んで御相談下さい!!
★リモートワークに活用ください!
「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
https://www.jnsa.org/telework_support/telework_security/index.html
☆コラムに関するご意見、お問い合わせ等はJNSA事務局までお願いします。
sec@jnsa.org
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配信停止連絡 <https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html>
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JNSAメールマガジン 第307号
発信日:2025年3月7日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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