★☆★JNSAメールマガジン 第313号 2025.5.30☆★☆
2025/05/30 (Fri) 15:30
★☆★JNSAメールマガジン 第313号 2025.5.30☆★☆
こんにちは
JNSAメールマガジン 第313号 をお届けします。
メールマガジンはJNSAのホームページでもご覧いただけます。
JNSAメールマガジン https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html#passed
コラム最後にワンクリックアンケートがあります。
ぜひこのコラムの感想をお寄せください。
今回のメールマガジンはJNSA 社会活動部会 医療IT WG リーダー
新 善文様にご寄稿いただきました。
【連載リレーコラム】
医療ITワーキンググループ設立について
JNSA 社会活動部会 医療IT WG リーダー 新 善文
近頃、医療機関がサイバー攻撃を受け、診療業務に影響がでたといった報道が
見られるようになりました。これらの事例を引用して、医療機関が狙われている
とかサイバーセキュリティ対策が遅れているといった文脈で医療機関向けの広告も
よく見るようになりました。しかし、実際に報告書を読み、医療機関の方々の話を
聞くと状況はそんなに単純なものではないことがわかってきました。
医療機関では、会計システムだけでなく、電子カルテシステムの普及、IoT医療機器
というかネットワーク接続しデータを記録や操作できるような機器の増加、PCや
タブレット端末の利用、また薬局との連携、遠隔医療、データ活用の試みとネット
ワークで接続されていることを前提に作られているサービスもでてきており、医療
DXが推進される中で医療情報・ITシステムの重要性が高まってきています。
そこで各省庁や医療関連団体もサイバーセキュリティやBCPに関するガイドラインを
出し、改定を重ねてセキュリティ対策を促したり、診療報酬改定で医療DX加算を
つけたりといった施策がおこなわれています。
しかし、各種ガイドラインの内容は、注意するポイントがまとめられているもの
であり、医療機関における医療情報・ITシステムの構築・運用の実態とへだたりが
あると言わざるを得ません。特に業務委託など従来のものを踏襲しているため、
サイバー攻撃などセキュリティに対する情報システムの運用や委託といった課題が
あります。
さらに医療機関の経営状況は先端医療への取り組みや高齢化、COVID-19の影響等、
様々な要因のため非常に厳しく、医療情報・ITシステムの構築・運用には限られた
予算での取り組みが求められています。
このような状況の中で私たちも何かできることはないかということで、民間の
ベンダー、システムインテグレータなどネットワークセキュリティに携わる組織の
集まりであるJNSAで、医療情報・ITシステムに関連して現実的な対応や関係各所
との調整を行う必要があると考え、これらの課題に取り組むためのワーキング
グループを立ち上げることにしました。
名称を医療ITワーキンググループ(WG)としました。
活動目的は、以下です。
「医療システム(電子カルテ、ネットワーク、医療機器などを含む)と医療機器の
セキュリティや安全性の確保のために、機器、システム、運用といった観点から
どのような技術や体制、運用をするとよいかを整理し、その実証実験などを
おこないながら、実システム・実運用への適用を目指していくことを目的に
活動する。」
実はこのWGの名称を決めるところから、医療業界との用語の違いを思い知らされ
ました。「医療情報」というのは電子カルテで扱うような情報のことを示すの
だそうです。また「ネットワーク」というのは地域医療ネットワークといった
医療機関の連携を示すということで、誤解を与えないように「医療情報」、
「ネットワーク」を避けた結果「医療IT」という名称を使うことにしました。
具体的な活動内容は、勉強会や省庁や関連団体との情報・意見交換、また
CISSMED[1]や医療情報学会[2]といいた団体と連携してのイベントの企画や参加と
いった活動から始めようと思います。
ご興味のある方は、ぜひワーキンググループへの参加をお願いします。
[1] CISSMED (Cyber Intelligence Sharing SIG for Medical)
医療におけるサイバーセキュリティについて考える有志の集まり。
医療機関においてセキュリティ業務に携わる者により構成される。
https://www.cissmed.org/
[2] 日本医療情報学会保険医療福祉情報に関する研究者及び実務担当者の交流の
場となることを目指した団体。日本学術会議強力学術団体、日本医学会分科会。
https://www.jami.jp/
(※事務局注:ワーキンググループへのご参加は原則として
JNSA会員の方のみとなっております)
#連載リレーコラム、ここまで
<お断り>本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属団体及びその業務と
関係するものではありません。
<ワンクリックアンケートお願い>
今回のメールマガジンの感想をお寄せください。
https://tinyurl.com/464eektu
※googleアンケートフォームを利用しています。
【部会・WGからのお知らせ】
★情報セキュリティ教育事業者連絡会(ISEPA)JTAGキャリアデザインWGが
報告書「セキュリティ人材の確保と育成」を公開しました。
https://www.jnsa.org/isepa/index.html
★JNSA主催セミナー/イベントの動画・講演資料順次公開中!
JNSAホームページをご確認ください
https://www.jnsa.org/
【事務局からのお知らせ】
★6月9日にJNSA2025年度定時総会を開催いたします。
正会員様は議決権をお持ちですので、ご出欠のご登録をお願いします。
出欠連絡方法がご不明な企業様は事務局まで連絡ください。
★JNSA事務局を騙った詐欺事件が発生しています。
当協会から個人の方へ金銭のご請求を行うことはございません。
お心当たりのある方は最寄りの警察署に実際に足を運んで御相談下さい!!
★リモートワークに活用ください!
「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
https://www.jnsa.org/telework_support/telework_security/index.html
☆コラムに関するご意見、お問い合わせ等はJNSA事務局までお願いします。
sec@jnsa.org
☆メールマガジンの配信停止は以下URLの「解除」よりお手続き下さい。
配信停止連絡 <https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html>
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JNSAメールマガジン 第313号
発信日:2025年5月30日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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医療ITワーキンググループ設立について
JNSA 社会活動部会 医療IT WG リーダー 新 善文
近頃、医療機関がサイバー攻撃を受け、診療業務に影響がでたといった報道が
見られるようになりました。これらの事例を引用して、医療機関が狙われている
とかサイバーセキュリティ対策が遅れているといった文脈で医療機関向けの広告も
よく見るようになりました。しかし、実際に報告書を読み、医療機関の方々の話を
聞くと状況はそんなに単純なものではないことがわかってきました。
医療機関では、会計システムだけでなく、電子カルテシステムの普及、IoT医療機器
というかネットワーク接続しデータを記録や操作できるような機器の増加、PCや
タブレット端末の利用、また薬局との連携、遠隔医療、データ活用の試みとネット
ワークで接続されていることを前提に作られているサービスもでてきており、医療
DXが推進される中で医療情報・ITシステムの重要性が高まってきています。
そこで各省庁や医療関連団体もサイバーセキュリティやBCPに関するガイドラインを
出し、改定を重ねてセキュリティ対策を促したり、診療報酬改定で医療DX加算を
つけたりといった施策がおこなわれています。
しかし、各種ガイドラインの内容は、注意するポイントがまとめられているもの
であり、医療機関における医療情報・ITシステムの構築・運用の実態とへだたりが
あると言わざるを得ません。特に業務委託など従来のものを踏襲しているため、
サイバー攻撃などセキュリティに対する情報システムの運用や委託といった課題が
あります。
さらに医療機関の経営状況は先端医療への取り組みや高齢化、COVID-19の影響等、
様々な要因のため非常に厳しく、医療情報・ITシステムの構築・運用には限られた
予算での取り組みが求められています。
このような状況の中で私たちも何かできることはないかということで、民間の
ベンダー、システムインテグレータなどネットワークセキュリティに携わる組織の
集まりであるJNSAで、医療情報・ITシステムに関連して現実的な対応や関係各所
との調整を行う必要があると考え、これらの課題に取り組むためのワーキング
グループを立ち上げることにしました。
名称を医療ITワーキンググループ(WG)としました。
活動目的は、以下です。
「医療システム(電子カルテ、ネットワーク、医療機器などを含む)と医療機器の
セキュリティや安全性の確保のために、機器、システム、運用といった観点から
どのような技術や体制、運用をするとよいかを整理し、その実証実験などを
おこないながら、実システム・実運用への適用を目指していくことを目的に
活動する。」
実はこのWGの名称を決めるところから、医療業界との用語の違いを思い知らされ
ました。「医療情報」というのは電子カルテで扱うような情報のことを示すの
だそうです。また「ネットワーク」というのは地域医療ネットワークといった
医療機関の連携を示すということで、誤解を与えないように「医療情報」、
「ネットワーク」を避けた結果「医療IT」という名称を使うことにしました。
具体的な活動内容は、勉強会や省庁や関連団体との情報・意見交換、また
CISSMED[1]や医療情報学会[2]といいた団体と連携してのイベントの企画や参加と
いった活動から始めようと思います。
ご興味のある方は、ぜひワーキンググループへの参加をお願いします。
[1] CISSMED (Cyber Intelligence Sharing SIG for Medical)
医療におけるサイバーセキュリティについて考える有志の集まり。
医療機関においてセキュリティ業務に携わる者により構成される。
https://www.cissmed.org/
[2] 日本医療情報学会保険医療福祉情報に関する研究者及び実務担当者の交流の
場となることを目指した団体。日本学術会議強力学術団体、日本医学会分科会。
https://www.jami.jp/
(※事務局注:ワーキンググループへのご参加は原則として
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関係するものではありません。
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【部会・WGからのお知らせ】
★情報セキュリティ教育事業者連絡会(ISEPA)JTAGキャリアデザインWGが
報告書「セキュリティ人材の確保と育成」を公開しました。
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JNSAホームページをご確認ください
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【事務局からのお知らせ】
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お心当たりのある方は最寄りの警察署に実際に足を運んで御相談下さい!!
★リモートワークに活用ください!
「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
https://www.jnsa.org/telework_support/telework_security/index.html
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sec@jnsa.org
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発信日:2025年5月30日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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