★☆★JNSAメールマガジン　第216号　2021.7.23☆★☆

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JNSAメールマガジン　第216号　をお届けします。
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今回のメールマガジンはセキュリティ市場調査ワーキンググループ リーダーの
礒部良輔様にご寄稿いただきました。

【連載リレーコラム】
[2020年度版国内情報セキュリティ市場調査報告書]の公開
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　セキュリティ市場調査ワーキンググループ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ワーキンググループリーダー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　興安計装株式会社
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　礒部 良輔

セキュリティ市場調査ワーキンググループでは国内における情報セキュリティ事
業者を対象とし、推定市場規模データの集計・調査・分析を行い、毎年「国内情
報セキュリティ市場調査報告書」として公開しております。今年も6月30日に
2020年度版国内情報セキュリティ市場調査報告書を公開しました。

[2020年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書]
https://www.jnsa.org/result/surv_mrk/2021/index.html

■市場調査ワーキンググループとは？
この市場調査は2004年度から2009年度まで経済産業省委託事業として行って
いましたが、2010年度からはJNSA独自の事業として調査業務を引き継ぎまし
た。
以降、当ワーキンググループでは、参加メンバーがこの活動を通じて交流し、
学び合い、知見を広げること。そして成果物についてはJNSA会員企業をはじ
めより多くの皆様に役立ててもらうことを目的とし調査活動を継続しています。

■2020年度の傾向と今後の市場予測
デジタルトランスフォーメーションの促進、高度サイバー攻撃に対するセキュ
リティ対策、クラウド環境へのシフトを背景に、国内セキュリティ市場規模は
年々拡大しています。当ワーキンググループで推計した2020年度の国内情報
セキュリティ市場規模は1兆1,201億円となり、前年度より2.5%の伸び率で
した。
市場規模は2020年度以降も拡大することを予測しています。その中で市場定
義区分を【ツール】と【サービス】の大きく2つに分類しています。それぞ
れの傾向を簡単に解説させていただきます。

■【ツール】市場
ツールは全体で6,592億円の市場規模でした。クラウド環境へのデータ移行が
進み、クラウド上のコンテンツに対するネットワークセキュリティ／境界線防
御セキュリティの需要が拡大したと推察されます。2020年度以降はテレワーク、
デジタルトランスフォーメーション化の動きが市場に反映され、高度な機能を
持ったエンドポイントやアイデンティティアクセス管理製品が拡大すると予測
されます。

■【サービス】市場
サービスは全体で4,609億円の市場規模でした。サイバー攻撃の高度化や国内
外における法律改正により、IT統制・ガバナンスやコンプライアンス対応の強
化が求められると推測され、コンサルティング／診断サービスの需要が堅調に
拡大しました。2020年度以降もテレワーク、リモートオフィス等の仕事環境
の変化に伴い、ツールからサービスへのソリューション転換が加速すると予測
されます。

このようにツールとサービスを比較すると、現状ではツールの市場規模が大き
いですが、製品サイクルが早いツールよりも、今後はサービスの付加価値が高
まり、サービスの市場拡大が予測されます。このようなセキュリティサービス
の緩やかな拡大傾向は2014年ころから継続しており、この動きが2020年度
以降さらに加速すると思われます。

■国内市場の今後の展望
内閣府の公表資料や、JCER日本経済研究センター短期経済予測では、2020年
度国内GDPは大きくマイナスになることが想定されています。しかしこのよう
な時代背景から、セキュリティニーズはより一層高まる傾向にあり、当ワーキ
ンググループの市場調査では新型コロナウイルス感染拡大の影響が加味される
2020年度以降においても、国内情報セキュリティ市場は堅調に推移すると予測
しています。詳しくは下記URLにて公開しておりますので是非ダウンロードし
てご活用ください。

[2020年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書]
https://www.jnsa.org/result/surv_mrk/2021/index.html

■最後に
当ワーキンググループの調査活動は対象企業を1社1社調査していく地道な作業
だけではありません。単に数字集めに傾倒せず、可能な限りメンバー間の対話を
大切にしています。それは前述した通り、参加メンバーの交流、学び、知見を広
げることも活動の目的としているためです。活動メンバーは随時募集中です。参
加にあたってNDAの締結が必要ですがJNSA会員企業様であればどなたでもご
参加いただく事が可能です。お気軽にJNSA事務局までお問い合わせ下さい。
最後となってしまいましたが、本市場調査はこれまで15年以上継続し、国内情
報セキュリティ産業の変遷を捉え、未来の予測に活用できる成果物の提供を目的
としてきました。この継続性こそが本市場調査の価値であると考えております。
共に調査活動を行ったワーキンググループメンバーの皆様、そして沢山のアドバ
イスで支えてくれたオブザーバーの皆様、そしてこれまで歴史において本調査に
関わったすべての皆様に心より深く感謝御礼申し上げます。


＃連載リレーコラム、ここまで

＜お断り＞本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属団体及びその業務と
関係するものではありません。

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【部会・WGからのお知らせ】
★【会員限定】標準化部会 電子署名WG 新TF説明会開催
　2021年7月28日（水）18:00～19:00
　ご参加希望の方はJNSA事務局までお問合せ下さい。

★【予告 会員限定】会員交流部会主催勉強会開催予定
　2021年8月後半に昨年大変好評でした「ゼロトラスト講習会」
　をパネルディスカッション形式にて開催予定です。
　お楽しみにお待ちください。

【事務局からのお知らせ】
★JNSAソリューションガイドでは、会員企業が
　開催するオンラインイベント／セミナー情報をご覧いただけます。
　https://www.jnsa.org/JNSASolutionGuide/IndexAction.do

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　https://slb.jnsa.org/eslb/
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「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
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当協会から個人の方へ金銭のご請求を行うことはございません。ご注意ください。

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　office@jnsa.org

↓　以下、 JNSA会員企業からのご案内です
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　　　　トラップメール（GSX標的型メール訓練サービス）　　　
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近年、DXやリモートワークの推進により「ばらまき型」をはじめと
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攻撃への対策とその必要性を身近に感じていただき、自社の社員教
育に取り入れていただきたいという考えから、よりサービス内容が
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使用することで、「うっかり引っかかってしまう」という標的型攻
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柔軟なビジネス環境の実現と変化に対応できるセキュリティモデル
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「New Normalとは何だったのか」ゾーンにて、NECは、企業が今後
目指す方向性についての講演を行いました。

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行を機に、一気に
「ニューノーマル」の働き方が広がりました。
これはわれわれに何をもたらしたのでしょうか。
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セキュリティサービス“ESET Cloud Office Security”を提供開始

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より、端末の検出エンジン更新やログ取得、各種セキュリティ対策
の運用管理などエンドポイントの一元的な管理が可能です。
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ティ オンラインセミナー：https://skylake.kmecsone.jp/public/seminar/view/694
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デモンストレーション：https://hubs.ly/H0S7l3C0
◇8月4日14時～:マルウェアのリスクを可視化するSQAT(R)APT
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最新情報はこちら：https://hubs.ly/H0SdWQv0

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◇詳細はこちら
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（一財）日本情報経済社会推進協会（ＪＩＰＤＥＣ）
「テレワーク実施時」に役立つ社内教育用参考資料を公開！

テレワークを導入する企業が増加している現在、個人情報に係る
事故を起こさないためには、企業も環境や体制の整備とともに
従業者に対する教育や注意喚起も徹底して行う必要があります。

今回、事業者（管理者）の皆さまが、従業者に対して「テレワーク
実施にあたっての個人情報保護教育」を行う際にご利用いただける
参考資料を公開しました。
自社における個人情報取扱業務の実態に合わせて、具体的な運用
ルール等を追加してご利用いただけるひな形をぜひご活用下さい。

▼プライバシーマーク制度サイト（参考情報ページ）
https://privacymark.jp/system/reference/index.html?j07#tools

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JNSAメールマガジン　第216号
発信日：2021年7月23日
発　行：JNSA事務局　office@jnsa.org
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