★☆★JNSAメールマガジン 第234号 2022.4.8☆★☆
2022/04/08 (Fri) 15:30
★☆★JNSAメールマガジン 第234号 2022.4.8☆★☆
こんにちは
JNSAメールマガジン 第234号 をお届けします。
メールマガジンはJNSAのホームページでもご覧いただけます。
JNSAメールマガジン https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html#passed
コラム最後にワンクリックアンケートがあります。
ぜひこのコラムの感想をお寄せください。
今回のメールマガジンは
「みんなのサイバーセキュリティコミック実行委員会」委員長 本川祐治様に
ご寄稿いただきました。
【連載リレーコラム】
10年目のCODEBLUE
「みんなのサイバーセキュリティコミック実行委員会」 本川祐治
サイバーセキュリティコミュニティでは十分認知されている(と個人的に
思っている)「情報セキュリティ国際会議CODE BLUE」。しかしながら、時々
「CODE BLUEって何?」と質問されます。10年目の節目でもあるので、改めて
概要を紹介させていただきます。
サイバーセキュリティに関するカンファレンスは、世界中に数多あります。
ハッカーコミュニティの「DEFCON」、セキュリティ研究者の「black hat」が
老舗カンファレンスといえるでしょう。2000年初頭に北米で開催されていた
black hatのブランチとして、東京で「black hat Japan」が数回開催されました。
black hat Japanの正当な後継者がCODEBLUEです。
CODEBLUEは、black hatにおける発表内容についての基本的な考え方
「開催時点で世界トップクラスであること」「製品・サービス等のベンダーに
対して中立であること」「セキュリティ研究者が満足できるプロフェッショナル
向けであること」を受け継いでいます。また、black hat Japan独自の取り組み
である正しい同時通訳、緩やかなハッカーコミュニティの集まり「AV Tokyo」
との連携なども受け継いでいます。さらに、発表内容の鮮度維持のために
black hatと同様な「特別なレビューボード」による審査が行われています。
一方で、CODEBLUE独自の変革も続いています。ちょっとした工夫やツールの
紹介を行うBluebox。コミュニティ側からの自発的な行動で始まったCTFなどの
各種コンテスト。発表内容の中立性を保つために準備した協賛各社独自の発表
トラック。大人のセキュリティコミュニティと学生セキュリティコミュニティの
橋渡しの機会としての学生ボランティアによるCODEBLUE運営。セキュリティを
極める若人を支援する奨学金制度。COVID-19の影響を受けて始めたハイブリッド
開催も、会場に行かず安価に参加できるメリットが参加者に受け入れられ、
形になりつつあります。
振り返ると、2012年米国ラスベガスDEFCON会場CHILL OUTで、共にblack hat
Japanを運営した篠田さんから「医療の世界では“緊急事態発生。集合せよ”
の意の院内隠語に“CODEBLUE”があります。私は“CODEBLUE”の名の下にサイ
バーセキュリティコミュニティに関わる人々が日本へ集まる機会を立ち上げた
い!サイバーセキュリティにはコミュニティが必要です。協力してくださ
い。」と求められた翌日、Jeff Mossさんからも「個人のセルフ・ディフェンス
とは公衆衛生のようなもの」と、サイバーセキュリティを医療に重ね合わせる
具体的な考え方を教えられたのです。当時、篠田さんの狙いが時流の先端であり、
「CODEBLUE」は最適な命名なのだと納得したことを思い出します。
読者のみなさまも「10年目のCODEBLUE」において、自らの発表、コンテストへ
の参加、聴講、ボランティア、協賛など様々な形で協働し、「日本発の世界の
サイバーセキュリティの発展」に取り組んでみませんか?
#連載リレーコラム、ここまで
<お断り>本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属団体及びその業務と
関係するものではありません。
<ワンクリックアンケートお願い>
今回のメールマガジンの感想をお寄せください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeG4doCP_Pu0kHVaJAwMjsMQNqCEceGLQULdBE7ABPEjmo7-A/viewform?entry.2051377352=%E7%AC%AC234%E5%8F%B7
※googleアンケートフォームを利用しています。
【部会・WGからのお知らせ】
★Network Security Forum 2022(NSF2022)の講演資料を公開しました。
https://www.jnsa.org/seminar/nsf/2022/pro.html
★組織で働く人間が引き起こす不正・事故対応WGによるインタビュー連載特別編
「「JAXAはやぶさ2プロジェクト」プロジェクトマネージャー
宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授|東京大学大学院工学系研究科 津田雄一教授への
【はたらく人のモチベーション維持】に関するインタビュー」を公開しました!
★JNSAイベントのご案内
「NSF 2022 in Kansai」5月13日(金)大阪市で開催します!
お申し込み開始までしばらくお待ちください。
「PKI Days 2022」6月下旬以降、夏期開催で計画中です。
どちらも発表までしばらくお待ちください。
【事務局からのお知らせ】
★JNSA事務局を騙った詐欺事件が発生しています。
当協会から個人の方へ金銭のご請求を行うことはございません。
お心当たりのある方は最寄りの警察署に御相談下さい!!
★リモートワークに活用ください!
「緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリスト」
https://www.jnsa.org/telework_support/telework_security/index.html
☆コラムに関するご意見、お問い合わせ等はJNSA事務局までお願いします。
sec@jnsa.org
☆メールマガジンの配信停止は以下URLの「解除」よりお手続き下さい。
配信停止連絡 <https://www.jnsa.org/aboutus/ml.html>
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JNSAメールマガジン 第234号
発信日:2022年4月8日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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今回のメールマガジンは
「みんなのサイバーセキュリティコミック実行委員会」委員長 本川祐治様に
ご寄稿いただきました。
【連載リレーコラム】
10年目のCODEBLUE
「みんなのサイバーセキュリティコミック実行委員会」 本川祐治
サイバーセキュリティコミュニティでは十分認知されている(と個人的に
思っている)「情報セキュリティ国際会議CODE BLUE」。しかしながら、時々
「CODE BLUEって何?」と質問されます。10年目の節目でもあるので、改めて
概要を紹介させていただきます。
サイバーセキュリティに関するカンファレンスは、世界中に数多あります。
ハッカーコミュニティの「DEFCON」、セキュリティ研究者の「black hat」が
老舗カンファレンスといえるでしょう。2000年初頭に北米で開催されていた
black hatのブランチとして、東京で「black hat Japan」が数回開催されました。
black hat Japanの正当な後継者がCODEBLUEです。
CODEBLUEは、black hatにおける発表内容についての基本的な考え方
「開催時点で世界トップクラスであること」「製品・サービス等のベンダーに
対して中立であること」「セキュリティ研究者が満足できるプロフェッショナル
向けであること」を受け継いでいます。また、black hat Japan独自の取り組み
である正しい同時通訳、緩やかなハッカーコミュニティの集まり「AV Tokyo」
との連携なども受け継いでいます。さらに、発表内容の鮮度維持のために
black hatと同様な「特別なレビューボード」による審査が行われています。
一方で、CODEBLUE独自の変革も続いています。ちょっとした工夫やツールの
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橋渡しの機会としての学生ボランティアによるCODEBLUE運営。セキュリティを
極める若人を支援する奨学金制度。COVID-19の影響を受けて始めたハイブリッド
開催も、会場に行かず安価に参加できるメリットが参加者に受け入れられ、
形になりつつあります。
振り返ると、2012年米国ラスベガスDEFCON会場CHILL OUTで、共にblack hat
Japanを運営した篠田さんから「医療の世界では“緊急事態発生。集合せよ”
の意の院内隠語に“CODEBLUE”があります。私は“CODEBLUE”の名の下にサイ
バーセキュリティコミュニティに関わる人々が日本へ集まる機会を立ち上げた
い!サイバーセキュリティにはコミュニティが必要です。協力してくださ
い。」と求められた翌日、Jeff Mossさんからも「個人のセルフ・ディフェンス
とは公衆衛生のようなもの」と、サイバーセキュリティを医療に重ね合わせる
具体的な考え方を教えられたのです。当時、篠田さんの狙いが時流の先端であり、
「CODEBLUE」は最適な命名なのだと納得したことを思い出します。
読者のみなさまも「10年目のCODEBLUE」において、自らの発表、コンテストへ
の参加、聴講、ボランティア、協賛など様々な形で協働し、「日本発の世界の
サイバーセキュリティの発展」に取り組んでみませんか?
#連載リレーコラム、ここまで
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関係するものではありません。
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★組織で働く人間が引き起こす不正・事故対応WGによるインタビュー連載特別編
「「JAXAはやぶさ2プロジェクト」プロジェクトマネージャー
宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授|東京大学大学院工学系研究科 津田雄一教授への
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どちらも発表までしばらくお待ちください。
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お心当たりのある方は最寄りの警察署に御相談下さい!!
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発信日:2022年4月8日
発 行:JNSA事務局 sec@jnsa.org
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